謎の眼鏡少年

　今日は久々に外出しました。世界堂で画材買ってから、伊勢丹のデパ地下に人に渡す菓子折りを買いに。デパ地下なんかに足を踏み入れたのは本当にひさしぶりです。近頃はあまり食に興味がないので、こういう場所に行くと途方にくれてしまいます。自分で食べたいものとか別にないから、他人にも何をあげて良いやらまったくわからない……。

　帰り道、地下道で古本市をやっていたので、覗いてみました。引田天功の手品の本を立ち読みしてたら、どこからか小学校低学年くらいのメガネの少年がやってきて私と本棚の間に無理矢理入り込んできました。というか、本を持つ私の両腕の間にスポッと入って来てですね……。位置関係は下記のような感じ。
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　　　ほ　ん　だ　な
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　　　　●少年　　
　　　　◎私　　　

　わざわざ私の前に入り込んで来る必要ないのに何故だ……？　そして傍から見ると、青白い顔の地味な女が、幼いメガネ男子を背後から両腕で囲い込んでるみたいな感じに見えるじゃないですか。どうみても私が変質者です。近頃は、子供に話し掛けるだけで犯罪者扱いされる世の中ですからね〜。これは危ないと思い、慌てて移動。すると、その少年が「ねえ！　ドラえもんは？　ドラえもんは？」と言いながら私を追ってきたので仰天しました。よほどドラえもんが読みたいのか、それとも私がのび太に似ているとでも言いたいのか……。しばらくつきまとわれて困りました。