『ランド・オブ・ザ・デッド』

　ジョージ・A・ロメロ監督の最新作『ランド・オブ・ザ・デッド』を観てきました。後ろの席に高校生仲良し男子グループがいて、「このあいだ行った映画館で、隣の席の女と素肌が触れ合っちゃって大興奮」とか、「俺が散髪したときのキメ顔みる？」とか、アホアホな会話をしてて思わず聞き耳たててしまいました。
　で、映画の感想なんですけども、うーん……。主人公の影があまりにも薄すぎ？　名前も顔ももう思い出せない……。そしてちょっと説教くさい？　でも、六本木ヒルズみたいな建物に住んでる金持ちを呪う貧民たち、という設定にはかなり共感できます。どうせなら、あのビルを最後にふっとばしてほしかったなー。あと、ゾンビ頭よすぎじゃないですかね。道具を使ったり、仲間同士でコミュニケーションしたり。好みの問題かもしれませんが、ゾンビはもっとバカ度全開の方がカワイイ気が……ダメですか？　ムシャムシャ描写はさすが本家！って感じで、臓物とか盛大にひきずりだしてましたよ。うげー。後ろの高校生たちも思いっ切りビビッてまくりで、「だからホラーって嫌いなんだよー！　アニメの方がいいって言ったのにさあー」と叫んでおりました。
　そうそう、映画が始まる前にピージャク監督作『キングコング』の予告編やってましたよ！　すっごい面白そう！　はやーくみたーい！！

いまさらですが

　枠線引く道具をピグマからカラス口に替えてみました。前から持ってはいたんですけども、なんか難しそうだナーって理由で使ってなかったんです。いやあ〜、ほんとにイイですよカラス。角のエッジがすごくキレイ。気持ちいい！！　一気に原稿がプロっぽくなった気がします。なんで今まで使わなかったんだろう〜〜！　カラス口なんて時代遅れとか思ってる人は試した方がいいですよ！　……たぶん印刷にかけるとピグマと大して違わない出来なんでしょうけどね。製作時の気分の問題ですよ。

見抜かれている

　今日は近所の喫茶店で担当サマと打ち合わせ。商業誌上では、私はごくごく普通の４コマ漫画家って感じなんですが、この担当サマは「うぐいすさん、これ参考にしてください」と平田弘史先生の漫画やエメラルド・カウボーイの本やらを貸してくれる、勘の鋭い方です。でも、４コマ漫画にひえもんとりって……。
　
　

たそがれの晩夏

　ふらっと入った服屋で、かわゆいホルターネックが半額になっていたので見てたら、店員さんに「このホルターネック、うちの店で一番タケが短いんですよー」って、よくわからない勧め方をされました。？？？……でも結局買った。

　近所の商店街で、各店舗が軒先に小さな屋台をだして、なんとなくお祭みたいなものをやってました。電気屋さんがクレープ焼いたり、服屋さんが生ビールを売ったり、郵便局の前でフランクフルトが売られていたり、輪投げやドジョウすくいもあって楽しい雰囲気。でもどさくさにまぎれて、汚いテレビ台（５００円）とか、年代物の下駄箱（８００円）とかを店先に並べて、どう見ても粗大ゴミを処分しようとしてるとしか思えない店もあって、やる気に温度差を感じました。
　
　

ダイナマイトどんどん

　岡本喜八監督・菅原文太主演の『ダイナマイトどんどん』をビデオ屋で借りてきて観ました。戦後まもない北九州でのヤクザの抗争を描いた映画で、おおまかな内容は『仁義なき戦い』と同じ（つーか出演者もほぼ一緒。九州弁がなぜか広島弁に聞こえてしまう……）なんですが、びっくりするのはその抗争の決着を、どういう訳か野球で付けてしまうというところ！　爆笑！　デッドボールや走者妨害（ふくろだたき）はあたりまえ。グローブにメリケンサックやら刃物やらを仕込んだり、バットに鉛を流し込んだりと超物騒。なにかにつけて大乱闘がくりひろげられます。人差し指を詰めたからって理由で魔球を投げてしまう北大路欣也がすごすぎ。　『仁義〜』とまったく同じキャラの金子信雄もイカしてますが、とにかくしびれるのは薄紫色の激派手スーツを華麗に着こなす岸田森……。萌え＆燃え！　失神寸前！！　キャーーーーー！！！　スコアボードに蝉みたいにしがみついたり、動きがヘンで最高です。野蛮人みたいな文太も格好良かった！　
　一緒に『スパイダーマン２』も借りて観たんですが、こちらもすごく面白かったです。『１』よりヒロインが可愛くなったような気がしたんですけど、気のせいかな。『３』はぜひ劇場でみたいと思います。